成神 佳彰
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「新卒入社する企業とミスマッチにならないか不安。。」
「新卒入社した企業とのミスマッチが既に起きている。。」
このようなことにお悩みの方は多いのではないでしょうか?
私は、多くの学生が新卒入社した企業とミスマッチになっている状況を学生時代に気づき、
就活支援団体を立ち上げ、就活支援をしていた経歴があります。
この記事では、ミスマッチについてお悩みの方に向けて、「新卒のミスマッチ」について解説していきたいと思います。
新卒のミスマッチって何?
新卒のミスマッチとは、「学生が企業に求めていること」と「企業が学生に求めていること」に乖離があり、入社後に働くモチベーションを失ったり離職してしまうことのことを指します。
新卒のミスマッチによる離職率はどれくらい?
皆さんは、大卒の入社3年後の離職率についてご存知でしょうか?
厚生労働省のデータで参考になるものがありましたので、ご紹介します。
このグラフを見てみると、以下の3つのことが分かります。
2018年新卒、約6割の新卒が入社を後悔
なんと、2018年に入社した新卒の約6割が入社を後悔しているのです。
日本の就職活動では想像以上に多くのミスマッチが生まれていることが分かりますね。
新卒でミスマッチが起こる原因は?
新卒入社した企業とのミスマッチが多いことをご理解いただけたかと思いますが、
その理由・原因について新卒入社した人はどのように考えているのでしょうか?
入社を後悔している理由1位、入社前の情報収集不足
新卒入社した企業に後悔している人は、
「入社前の情報収集が足りなかった」
「やりたいことが明確にならないまま入社してしまった」
「最初に内定が出た企業に入社してしまった」
ということがミスマッチの主な原因であると考えているようです。
一方で、この調査で挙げられた原因の他にも、以下のような原因があると私は考えています。
面接官の面接力不足
新卒でミスマッチが起こる原因は学生だけにあるだけではなく、企業側にも存在します。
企業側の原因の一つが、面接官の「面接力不足」です。
「面接力不足」について簡単に説明すると、面接時に学生の人柄や思考性を詳しく知ることができるような的確な質問ができていないということです。
目の前にいる学生がどんな人物なのかを面接官が的確に把握できず、入社後にミスマッチが発生していることに気づくというケースも多いと言います。
新卒紹介会社の「企業理解不足」
就活生の中には、新卒紹介会社を利用する人も多いと思います。
私も就活の時に新卒紹介会社を数社利用し、就活支援団体の活動を通じて一緒にお仕事をさせて頂いた経験もあります。
そのような経験を通じて感じたのは、新卒紹介会社のアドバイザーの中には求人企業のことを理解せずに学生に紹介している人が多いということです。
新卒紹介会社のアドバイザーと話していると、「あの企業は専門スキルを身につけられる”らしい”」「あの企業は社風が良いと”聞いている”」という言葉を時々耳にします。
実際に企業のことを理解しているアドバイザーは少なく、多くのアドバイザーはよく分かっていない企業の求人を学生に紹介しているというのが現状です。
ミスマッチを起こさないための対策は?
新卒でミスマッチを起こしてしまう人は非常に多いですし、原因も様々であることをご理解いただけたかと思います。
ですが、新卒でミスマッチを起こさないために出来ることはありますし、対策も必ず存在します。
それでは、就活で企業とのミスマッチを防ぐ4つの対策法をご紹介しましょう。
①自分が企業に求めることを言語化する
先ほどご紹介した「入社を後悔している理由」のアンケートにもあったように、「やりたいことが明確にならないまま入社してしまった」と後悔する人は多いです。
ですので、就活を始める前に「自分はこれから何をやりたいのか(どんな人間になりたいのか)」「新卒入社する企業にどんなことを求めるのか」について考えてみてください。
「私はこれから〇〇をやりたい(のような人になりたい)。そのために以下の3つの条件を満たす会社に入社したい。」と話せるくらい具体的な部分まで言語化しておくべきです。
②企業が新入社員に求めていることを聞いておく
自分が企業に求めることを言語化したら、次に「企業が新入社員に求めていること」を把握しておく必要があります。
なぜなら、「社員が企業に求めていること」と「企業が社員に求めていること」が一致していれば、ミスマッチは基本的に起こり得ないからです。
就活面接の際に、「新入社員に期待していること、求めている人物像」について質問することで、企業が新入社員に何を求めているのかを知ることができるでしょう。
③企業選びは妥協しない
①と②が出来るようになったら、あとは妥協せずに自分に合った企業を探すことが重要です。
先ほどのアンケートでも、入社を後悔している人の20.9%が後悔している原因について「最初に内定が出た企業に入社してしまった」と回答しているからです。
就職活動は精神的にしんどいと思いますが、新卒入社した企業とミスマッチしたら更にしんどいと思います。
ですので、自分に合った企業に出会えるまで就職活動はしっかりやりましょう。
④就活前に会社で働く経験しておく
就活生のほとんどは学生時代にアルバイト以外の就労経験がないままに就職活動をします。
一方、3%ほどの大学生は長期インターンを経験し、就活前に会社で働くことを経験しています。
実際に会社で働くことで自分の興味関心や適性を知ることができますし、入社する会社に求めることも明確になります。
私の実体験として、長期インターンを経験している学生の方が入社する企業とミスマッチを起こす可能性が少ないように感じます。
ミスマッチを防ぐ対策として、就活前から長期インターンを経験しておくことをオススメします。
長期インターンの絶対的メリット【学生必読】
新卒入社してすぐに転職せずに最低でも1年は働こう
最後に、新卒入社した企業とミスマッチしてしまった時の対処法について解説します。
入社後に企業とのミスマッチが起きていると感じた人は、すぐに会社を退職したい、転職したいと思うかもしれません。
ですが、新卒入社した企業で最低1年働いてから転職した方が良いでしょう。
私は会社で転職エージェントと話す機会が多いのですが、「新卒入社してから1年以内の転職希望者は基本的にお断りしている」とのことです。
新卒入社してから1年以内の転職となると、転職先の選択肢が限られますし、長期的なキャリア形成を考えると良い選択肢とは言えないでしょう。
ですので、入社した企業とミスマッチが起きても最低1年はその企業で働き、1年働いた後に転職活動を始めることをオススメします。